トップ(TOP)

プロフィール(PROFILE)

最新情報_イベント(NEWS_EVENT)

試聴(AUDITION_ROOM)

日誌(DIARY)

お問い合わせ(CONTACT)

カード式手回しオルゴールの歴史

カード式オルゴールの歴史

1796年にシリンダーオルゴールが開発されて以来、貴族階級で楽しまれていた音楽が、大衆まで楽しむことができるようになった。しかし、オルゴールは、ごく一部の人を除いて既成の曲を求めることに留まり、好みの曲を注文して聴くことはできなかった。現在では、曲を注文して世界で1台のオルゴールを手に入れることも容易になったが、自らアレンジをして最も容易に聴くことができるオルゴールがカード式のオルゴールである。

 

サンキョウ リズミカこのカード式オルゴールは、当時主流であったスイス製オルゴールの真似でないメカを開発することを目的に1968年から長野県諏訪市の(株)三協精機製作所(現:日本電産サンキョウ(株))で開発が始まった。1970年7月に「サンキョウ リズミカ」として最初のオルゴールが発売され、1973年に「リズミカ エース」が発売された。当時はスピード調節機構のある音楽教育用オルゴールとして発売され、小中学校の音楽教材や百科事典の付録としても採用された。その後、電動から手回し式にメカ部分は改良され、アメリカ、ドイツに輸出され世界に広がり、現在でも日本以外の各国で販売されている。 「リズミカ エース」の時点でメカ部分は、既に現在のカード式オルゴールと同様な形となり、発売時から35年間に渡って長く受け入れられるオルゴールとなっている。

 

20N オルゴールの中身カード式オルゴールの音域は、当初は音を奏でる櫛歯(振動板)の数は2オクターブ6度の20N(ノート)であった。その後、用途と奏でるメロディの特長から半音付き、15N、30N、更には70Nを2つ並べた140Nのオルゴールも開発された。その中で初めて開発されてから現在に至るまで発売されているのが20Nである。昨年、更なる音の広がりを求めて半音付き33Nが発売された。

 

半音付き33Nは、音域は20Nと同じ2オクターブ6度であるが、半音を備えていることで音には広がりがあり、20N以上に豊富なメロディの豊富を可能にしている。